2025年 07月 31日
たとえば「包丁」。
というと、どんなイメージがありますか?
料理に使うもの。もしくは、凶器として使われるもの。
…どんな道具でも、科学技術でも、
その「使いかた」を誤ったり、悪意を持って使われたりすると、
私たちのくらしを「便利に快適に」してくれるはずのものが、
たちまち「脅威」となることがあります。
とくに新しい科学技術は、前例のないことがたくさんおこります。
SNSの登場などは、私たち一人一人にいろんなチャンスをもたらせてくれました。
でも、これが個人を攻撃する誹謗中傷の温床にもなってしまいました。
難しいですね、いろいろと。
さてさて話は変わりますが、今、教育現場にデジタル化の波がおとずれています。
「ICT教育」といわれ、全国どこの学校でも一人一台、タブレットが配られ、
それを教科書やドリルにして、
マルチメディアやAIを駆使した学習に変わりつつあります。
先生の負荷も軽くなるでしょう、学生の意欲も変わってくるでしょう、
ほかにもいろいろな変化が予想されます。
が、ちょっと待って。
さっきの「包丁」同様、
それが便益をもたらすこともあれば、仇となる可能性も否めません。
とくにAIやITは、私たちの理解が追っつかないほどのスピードで進化しています。
あれよあれよという間に、予期せぬ問題がたくさん持ちあがるかもしれません。
そして人は言います。「もはや後戻りはできない」と。
これから未来にむかって、「学校」はどうなっていくんだろう?
そもそも学校って何だろう?先生の役割って何だろう?
テストや成績って、どういう意味があるんだろう?
さまざまに進化していく教育技術(EdTec)を題材にした「科学コミュニケーション」が、
先日、大阪大学主催で開催されました。
そのコミュニケーションツールを、アトリエ・カプリスがデザインしています。
たった1分で課題を共有する「四コマエホン」と、それにともなう「問いかけシート」です。
安易に文明批判や、教育批判になってもよろしくない。
かといって妄信的に、万事、受け入れてしまうのもどうなんだろう?
議論って、本当にむずかしいですね。
有意義な議論の「しかけ」として、こういったツールを任せていただいてるのは、
ほんとうにありがたいことです。
みなさんも、ぜひ考えてみてください。
大阪大学STiPS(公共圏における科学技術・教育研究拠点)のサイトから、
この科学コミュニケーションツールがダウンロードできます。
こちら http://stips.jp/tool2025_07/
アトリエ・カプリスでは、このような「科学コミュニケーション」や、
さまざまな倫理的な観点からの問いかけを議論するツールデザインに力を入れております。
https://at-caprice.com/サイエンスコミュニケーションtool/
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by at_caprice2
| 2025-07-31 14:48
| カプリスのしごと






