2018年 02月 10日
科学コミュニケーション・ツールをつくる
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先日ご紹介した「科学コミュニケーション・四コマエホン」の、
制作プロセスをご紹介します。
「宇宙政策の未来についてみんなで考える」ための対話ツールです。
ウン十年にも及ぶ、科学者の研究の蓄積もあって、
はじめに手渡される資料は、
まるでトーストのようにとても分厚かったりします。
しかもデータや専門用語がぎっしり!
でもこれを、科学コミュニケーションの話題提供とすると、
はじめの段階で参加者が滅入ってしまう。
だから、圧縮して、圧縮して、編集しなければなりません。
そこで、必要と思われる要素をガンガン抜き出していきます。
今回の場合は、政府の政策発表資料や、
JAXAからの提供資料、学者さんの寄稿文などを集めた資料なので、
重複する内容や「事実と意見」などの混在を気にしながら、
それぞれをバラバラに切り分け、素材化します。
なぜバラバラにするかというと、
この時点で「項目分け」すると、
後に情報にヘンな優劣ができてしまうから。
そして全体の構造化をはかるため、
A3のペーパーに素材を配置していきます。
なんとなく情報の仲間がいろんな記事から集まってきて、
おぼろげながら項目が見えてきます。
1分で理解できるようにするには、
このA3サイズにおさまらない情報は、はずす必要があります。
こうやって4コマエホンの配分ができてきました。
あとは、A4サイズ4枚に情報を配置していきます。
文章で説明するところ、
図解に委ねるところ、
お互いをベストパートナーに役割分担させながら、
by at_caprice2
| 2018-02-10 19:24
| デザイン図解のメソッド