2017年 11月 19日
■「不確かな日常」展 〜「あたりまえ」と「おかしみ」の境界線にて。
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今、カプリスの花奈さん、
展示会に向けて一生懸命に作品づくりに取り組んでいます!
こんどの展示会は、
フラワー(石田晶子さん)とイラスト(花奈さん)のコラボレーション。
制作風景を横目で見ながら、
ボクなりにこの作品展を紹介してみようと思います。
(まちがってたらゴメンなさい!)
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■「不確かな日常」展
子どもの頃、神社の裏の雑木林がお気に入りスポットでした。
そこの木々の間や、草をかきわけたり、
あるいは石を除けたり、土を掘ることで、
とても不思議な不思議な世界を発見していたものです。
そこにあるのは、ただの錆びた王冠だったり。
なんともいえないカタチの石ころだったり。
あるいは、人知れず懸命に生きる小さな生き物たちの営みだったり。
普通の「道」を歩いていては見つからない、
いや、見過ごしてしまうような、小さな小さな違和感。
普通に歩いていると「何とも思わないもの」が、
雑木林の中だと、
ちょっとした宝物や「おかしみ」に見えるから不思議です。
時はながれて、大人になった今。
ボクたちは、ひたすら道を歩く。
寄り道することもなく、雑木林を覗き込むこともなく。
ただひたすら、「日常」という道を歩く。
何気ない日常。
変わりばえのしない毎日。
あたりまえように流れる、あたりまえの時間。
確かな、日常。
そんな毎日の中にも、ちょっとした「違和感」はあります。
自分の意識から、ちょっとだけ外れたところで、
もしかしたら雑木林のような、
不思議な世界が展開されているかもしれません。
不確かな、日常。
ブリザードフラワーと、イラストレーションの組み合わせにより、
そんな絵本のような世界を描いたのが、
こんどの「不確かな日常」展です。
摩訶不思議ながら、ちょっとプッと笑えるような。
そんな日常に潜む「ちょっとした違和感」。
「ガラクタが宝物に見える」ように、
「日常の“可笑しみ”が、ちょっとした心のビタミン」になるような、
そんなお花と絵の世界観がとても楽しみです。
■ワークショップ「Passage Frame」づくり
イラスト展に併行して、ワークショップも予定されています。
passageとは、「とおりみち」とか「通過、経過」という意味。
または音楽用語では「くぎり」とか「つなぎめ」の意味だそうです。
じつは裏話をしますとね、
「お花」と「イラスト」のコラボが難しくて、
なかなかコンセプトがまとまらなかったのです。
なぜなら、お花は「生きもの」で「限りのあるもの」。
イラストは「静物」で「無限なもの」。
なかなかその交点を作ることが困難だったようです。
そこで、お花に「半永久性」を与えたブリザートフラワーという方法。
お花は「時間」がそこで止まる。
一方、枠で切り取られた(世界を閉じられた)イラストのフレームを、
まるで雑木林のように「風景」にしてしまうことで、
フレームという「境界」が、あいまいなものになり、
時間が止まった世界が、そこで「動き出す」。
ボクが思うに…。
世界を閉じた「額縁(フレーム)」というものを、
世界とのつながりをつくる「窓」のようにするのが
「Passage Frame」なのかもしれません。
そんなフレーム作りのワークショップ、
とてもいい時間になりそうですね。
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花とイラストで綴る「不確かな日常」と「陶とお菓子」
日程:11月30日〜12月9日
時間:11時〜18時
(初日:13時から、最終日:16:00まで、12/4:15:00まで)
場所:ぎゃらりいホンダ 大阪府堺市中区深井沢町3134(地図)
※観覧無料
※ワークショップ開催中も展示会はご覧いただけます。
★12/2、12/3:「Passage Frame」ワークショップ(要予約)
石田晶子×いわた花奈
★12/7:1日カフェ
un petit chat
★12/4:友情Jazzライブ(要予約)
Asa festoon(vocal) / 筒井裕之(guitar)
※18:30開場、19:30開演(21時終了予定)
※2,500円(1ドリンク、おつまみ付き)
by at_caprice2
| 2017-11-19 23:31
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