2013年 09月 23日
記念シンボルをみんなでつくる
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チームメイド・デザインで、
シンボルマークを創るプロジェクトです。
三重県総合文化センター様は、来年で開館20周年を迎えます。
その間、施設に関わるスタッフも、
ずいぶんメンバーチェンジもありましたし、
各々の意識も、大小、さまざまな変化があります。
また、いくつかの文化事業の集合体ですので、
全く話したこともない職員も、多数いるそうです。
そこで20周年記念事業を機会に、
みんなが一つの目標に向かって協働し、
改めて相互理解をはかるのが真の目的。
ロゴやシンボルのデザインプロセス(チームメイド・デザイン)は、
まさにうってつけなのです。

参加者は、文化会館や生涯学習センター、図書館の職員はもちろん、
清掃や警備などの委託業者も含めて、
1回目(9月11日)が、55名。
2回目(9月18日)が、50名と、
まさに館一体です。

■漢字一文字で
みんな、どんな仕事をしているのだろう。
みんな、センターにどんな思い入れがあるのだろう。
みんな、センターのどんなところが「LIKE」なんだろう。
自己紹介を交えながら、
溢れんばかりの想いを漢字一文字で表わします。

じつは、この時点で「ロゴづくり」の本質を、
一つ体験しているのです。
たくさんの想いを、一文字で表わす。
たくさんのイメージを、一つのシンボルで表わす。
ね、よく似ているでしょ?
多様なメンバーが交わるグループ内で、
お互いのことを理解しあいながら、
知らず知らずのうちに「シンボルデザイン」発想の土台が
できあがってきました。

二つ目の漢字は「どんな20周年にしたいか?」。
イメージを漢字一文字で。
これにより、それぞれのベクトルを可視化していきます。

■らくがきメソッド
「わしゃデザインはおろか、絵もよう描かん」
という方が多数いらっしゃるのも想定。
参加者のスキルに優劣がでないように、
「らくがき」の手法を用いた造形にチャレンジしていただきました。
平たい話が「カタチの駄洒落」。
童心にかえり、遊びゴコロをフルに生かしながら、
楽しい「シンボルの原形」ができあがってきました。

■デザインのバイキング
先の「デザインの原形」を「素材化」するため、
バラバラに切り刻んでいただき、いったんテーブルに集約します。
すごい数!
おもしろい!!
ワーッ!と歓声があがりました。

参加者のみなさんには、
シンボルマークをデザインするため、
まるでバイキングのように、
好きな「素材」をチョイスしていただきます。
この方法だと、デザインが苦手な人も苦痛にはなりません。
また、先のワークで「どんな20周年にしたいか」をイメージしているので、
その「目」で素材をチョイス。
イメージとデザインの接点を紡ぐこともできます。

■意味づけ
バイキングで組み合わせた素材を貼り合わせ、
シンボル案が完成です。
1人1案。
じつに様々なアイデアが出揃いました。
最後は、完成したシンボルデザイン案に、
「○○な20周年にしたい」という修辞語を入れて、
シンボルとしての意味をもたせます。
一人一人がプレゼンテーション。
もう一度、
それぞれの20周年への想いをすり合わせました。

想像以上にすてきな案がたくさん出来あがりましたし、
警備員のおじさんから、
クリエイティブかつ熱いメッセージが出てきたりして、
とても嬉しかったです。
これを機会に、
こんど館でいろんな方が出会ったときに、
軽くあいさつできるくらいの感じになるといいですね。
みなさま、ありがとうございました!
(記:ゴリ)
by at_caprice2
| 2013-09-23 12:25
| 講座・イベントレポート