2013年 08月 19日
お客さまがつくる広報誌!?
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チームメイド・デザイン@明石高専
2013年8月10日 9:30〜16:00
「企業」ではなく「お客さま」が編集するチームメイド・デザインです。
国立明石高専の、建築学科。
将来、ここの学生になるであろう「卵」たち(小2〜中3)を集め、
学科パンフレットを編集してもらう試みです。
作られたパンフレット(パネル)は、
8月末のオープンキャンパスで配布される予定です。

【プログラム】
(1)肩の力を抜くための「らくがきディスコ」
(2)積み木やブロック、紙をつかって「理想のまちづくり」
(3)作られた町をもとに建築学科の学生が「建築」についてレクチャー
(4)そのための学びの設備、学校内をツアー
(5)記者になった子どもたちが編集

■将来をイメージする
「建築」というと、家を建てる、ビルを造る。
そんな固定化されたイメージがあります。
でも、本当のことを知ると「建築」は、
コミュニケーションや生活しやすい「しくみ・社会」を
つくることだと分かります。
そういうことを、
ほとんど学校の広報物では伝えてくれていません。
子どもたちは、この作業を通じて
「しごと」や「高専での学び」を理解します。
そしてこの「驚きの目」を通じ、
同じ温度感で人に伝えようとします。
まして受験生は、自分と近い年齢の先輩から学ぶことで、
よりリアリティのあるイメージがわくことでしょう。

■高専学生の学び
人は“教わること”よりも、“教えること”で、
その科目の習得度合いがはかられます。
みんなが造った「架空の町」を題材に、
建築学という学問を説明する学生たち。
相手の反応が芳しくなければ話題を変えたり、
分かりやすく噛みくだいてみたり。

多様な人たちが集まるグループワークの、
テーブルファシリテーションをすることで、
様々な気づきがあったようです。
コミュニケーション、もてなし、プレゼンテーション…。
実は高専の学生さんたちが、一番「学び」があったかもしれません。

■子どもに学ばされる
チームメイド・デザインに子どもが参加するのは、
はじめての試みでした。
「編集にともなって自分の意見が切り捨てられるのは、
子どもたちにとってどうなんだろう…。」と、
事前に少し心配していましたが、
それは全くの取り越し苦労でした。

子どもたちは、何のためらいもなく創り、
ポストイットにメモしていく。
小学生チームのポストイットの数は、ダントツでした!
だから一つ一つの意見に執着はなく、
むしろ「切り捨てられる」というよりは、
「拾い上げてもらう」のイメージが大きく、
ノリがとてもよかったです。
まさに自由闊達!

いつの頃から創ることをためらったり、
ポストイットにメモすることを恐れるようになるのでしょうか。
そんなことを小学生から学んだ、
大人や高専の学生たちでありました…。

こうして5時間強、
みんなの意見や感じたことを反映して、
パンフレットの編集原案ができあがりました。
データ仕上げは、高専学生さんで進めます。
出来上がりが楽しみだな〜!
みなさん、長い時間お疲れさまでした!
(記:ゴリ)
by at_caprice2
| 2013-08-19 12:02
| 講座・イベントレポート