2010年 07月 11日
石垣先生の作品展
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石垣陽子さんの作品展におじゃましました。
石垣さんはファッション企画コースの助手をされており、
群馬青年ビエンナーレ2003 奨励賞 や、
伊丹国際クラフト展 伊丹クラフト賞など、
数多くの受賞歴のある、若手のファッション・アーティストです。
作品展は7月8日〜15日まで、
国立奈良女子大学記念館(重要文化財)で行われています。
テーマは「身体の記憶とテキスタイル」。
女性が人生の中で経験する身体感覚と、
時間的経過によって蓄積される身体の記憶を、
テキスタイルアートを通してとらえるという試みです。
作品は3部構成で、
1つは「痛覚」から身体の輪郭を意識するもの。
もう一つは、内面からにじみ出るもの。
3つ目は、「老い」による身体の変化。
画像を見ていただいたら分かるように、
作品は思わず目をふさいでしまったり、
「痛い!」と声に出してしまったり、
わりにインパクトが強いものがたくさんあります。
幼いころに抱く、漠然とした不安。
大人になるにつれて抱える、女性としての痛み。
老いていくにつれ、受け入れなければならない体の変化。
そういった身体経験を、
ジェンダーという視点で向きあおうとする試みです。
少し刺激の強い作品が多いですが、
ダイレクトにメッセージが伝わる分、想像力が刺激されます。
久しぶりに強いメッセージを受け取ってきました。
みなさんもいかがですか?
7月15日まで奈良県で開催中です。
by at_caprice2
| 2010-07-11 16:12
| カプリスの日常