2009年 12月 16日
演劇と国語教育
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12月12日。
プレゼンの翌日は、もはやすっかりお楽しみとなった、
平田オリザ先生の演劇ワークショップ。
この日も2本のテキスト(脚本)をもとに、いろんな役柄を演じました。
でも大根役者っぷりは全く変わりません。
演技力の指導が目的ではないもので…(笑)
1本目の台本は、2つのシチュエーションが同時進行するもの。
そこにある「事件」を加えることで、
集団のコミュニケーションがどう影響されるかという実験的なものです。
この「事件」を考え、演じてみることで、
人間の会話の本質(社会的会話&人間的会話)が理解できるプログラムでした。
2本目の台本は、対話劇を体験するもので、小学校の国語教科書に採用されたプログラムです。
学級にまったく異なる価値観の転校生が来たとき、どんな対話がなされるか。
その基となる脚本を「ふだん自分たちで使っている話し言葉」に書き換えていく作業を通じて、自分のプロフィール、相手の価値観というものの関連づけが意識できます。
ここでウソを書くと、どんどん大きなウソをつかなければならなくなり、お芝居が破綻してしまう仕組みが面白いと思いました。
平田先生はこういったワークショップを、国語教育に取り入れる活動もされています。
脚本を作るグループワークで、コミュニケーション、プライオリティ意識がつくのも秀逸ですね。
ボクがこのワークショップを通じて大きく確信できたことは
…役者はムリだな(笑)。
by at_caprice2
| 2009-12-16 23:49
| WSD@阪大