2009年 11月 30日
あこがれの駒形さん
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まず1人は、以前にも書いた「できるかな」のノッポさん。
もう1人は、イタリアのデザイナー、ブルーノ・ムナーリさん。
そしてもう1人が、世界的デザイナーの駒形克己さん。
その大好きな駒形さんの「タクタイル・ワークショップ」が、
先日(ワークショップデザイン研修でお世話になってる)CAMPさんで行われました。
駒形さんは、数年前フランスの美術館から
「視覚障がい者が楽しめる絵本を作ってほしい」という依頼を受けました。
そして様々な工夫、試行錯誤の結果、
「点字で正しく情報を伝えることよりも、“本を見て想像して楽しむ”という部分、
いわば健常者と同じ“楽しみ方”を提案しました」と、
手に触れてイマジネーションを愉しむ絵本をデザインされている方です。
ワークショップは「目隠しして、紙を折ったり切ったりする」もの。
暗やみの中で、自分の手の感覚と駒形さんの声だけを頼りに、
自分の創ったカタチを想像してみたり、
逆に想像したものを作ってみたり…。
そして最後には小説ばりの、見事な「どんでんがえし」にやられてしまいました。
さすがに、とても洗練されたワークショップ。
・紙を折ったり切ったりすることで“幾何学”の学び
・手さぐりによる“想像”の面白さ
・情報を減らすことによる“ゆったりとした”スピード感
・視覚をさえぎることによる“やさしく触れる”感覚
・見ていないのに、ついついやってしまう“決めつけ・思い込み”
・見えていないことで“発言する人”に対する先入観がなくなる
…など、どこを切り取ってもどの視点から見ても、
様々な“気づき”がありました。

ダンディーな紳士でした。
あらゆる人に目配り、気配りしてくれるので、
とても安心感があります。
こういう感じのファシリテーターを目指したいものですね!
by at_caprice2
| 2009-11-30 11:07
| カプリスの日常