2009年 07月 16日
セミナー最終回
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昨日は明石高専の3回連続セミナー、
「あこがれの明石高専ブランドを創ろう!」の最終回。
3回目の講義は、「企画して、伝えよう!」〜アプリケーション開発〜
というお題で、実際に企画のプロセスを体験してもらいました。
主旨は以下のとおりです。
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前回のセミナーでは、時代のながれとニーズから、
学校の価値、コンセプトまでを考えました。
これは、ブランドでいうところの「ココロ」の部分です。
でも「ココロ」だけでは、まだ世の中に「ないもの」と同じです。
やっぱり人に伝えて、人の心を動かすためには「カラダ」が必要になります。
今回のセミナーではブランドの「カラダ」部分、
つまりアプリケーションを考えていきましょう。
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学生のみなさんには2時間という短い時間の中で、
ブランド商品企画、プランニング、プレゼン用ビジュアル資料のストーリー作り
という本格的な内容をワークショップで体験してもらいました。
プロでも、2時間はムリです(苦笑)。
しかし・・・みんなカンがよく、スムーズに最後まで遂行してくれました。
では、前回(第2回)のセミナーで、
学生が考えてくれた「ブランド・ステートメント」を一部紹介します。
明るい石(こせい)を磨こうぜ!
「石」を(意志)と、(学生たちの個性→二つとして同じものがない)に例えて、
明るい石、つまり明石を表現しています。
個性ゆたかな学生たちが楽しげに切磋琢磨して、
成長していく様子がこの一行からしっかり伝わってきます。
元気があって、躍動感のある、素晴らしい一文です。
あらゆる可能性から、自分に合った一つを見つける
明石高専の学科の多様性はもちろんですが、
こういった社会との関わりをもったプロジェクトなど、
いろんな経験ができるのが明石高専の特長です。
受験生やその保護者に向けて、漠然としたニーズ(将来が不透明な時代)
に対してしっかりメッセージできています。お見事!
マイペース、でも、トップクラス
明石高専のクオリティ(トップクラス)と、
自由さ(マイペース)という、相反するようなキーワードを重ねています。
詰め込み教育などの是非が問われる現代教育に向けて、
一つの答えを提示しているような秀逸な文です。
この一文から「明石高専スタイル」というものが見えてきました。
将来のスキルを先取り!
高専は中学を卒業して、早期から専門教育を受けられるところがポイント。
5年間その分野を学ぶのは、他の選択肢と比較しても、
大きな特長となる部分であり、ポジショニングがはっきりしています。
このブランドステートメントは、見事にそれを言い表し、
学生視点で、大変ポジティブな表現で、共感を得やすい文となっています。
今日の新しいを、明日のあたりまえに
まるでプロが考えたような文章です。
明石高専のチャレンジ精神と、それを確実に「ものにする」という気概が、
ギュッと凝縮されています。
パッと伝わってくるのは、明石高専の先進性。
人々の興味を引きつける意味でも、効果のありそうな文章です。
不登校から明日が見える
こちらは、不登校の支援活動をする団体のステートメントです。
ふつうは「不登校学生と向き合う」ということをイメージしますが、
このステートメントからは「不登校学生と同じ方向を見る」、
つまり当事者目線で、当事者と共に将来を見つめるという心意気が伝わってきます。
重いテーマになりがちですが、うまくポジティブに表現できています。
こんな感じで、大人顔負けのブランドステートメントが上がってきました。
みなさん、お見事です!
このあと、夏休みを挟んで、10月5日にブランドコンペが行われます。
ボクが審査委員長を仰せつかりました。
さあ、どんなのが出来てくるんでしょうね!
今からものすごく楽しみにしています。
by at_caprice2
| 2009-07-16 09:35
| 講座・イベントレポート