2016年 06月 08日
60歳以上の高齢者80人強が挑戦した「アイデア発想力講座」。
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【レポート】2016年6月6日(月)14:00~15:30
明石市立高齢者大学校あかねが丘学園
「カタイ頭をやわらかく~アイデア発想力」
先日、明石市立高齢者大学校で、
発想力を高める講座をおこないました。
高齢者といっても、まだまだスーツでも着れば重役に見える、
いわゆる「アクティブ・シニア」です。
そんな方々を対象に、
デザイナーとしての発想法をお伝えしました。
ちなみにこの講座タイトルは、
高齢者大学校がつけてくれたものです(笑)。
低迷する経済、超高齢社会、深刻化する地域課題…。
今、私たちの目の前に立ちはだかる「課題」は、
応挙にいとまがありません。
これら山積された課題は、
もはや「政治の力」だけでは解決できず、
これからは国民が、地域社会が、
「自分たちの力」で解決することが求められています。
今後起こりうる、更なる予測不可能な事態に、
「経験」だけでは立ちゆかなくなりますが、
そこで私たちに求められるのが、
いかなる問題にも「柔軟に」解決できる、発想力。
ひるがえって考えてみると、
発想力といえば昔は、
「発明して一攫千金」というような、
主に「ものの発明」のためでした。
よく言われてたのが「0から1を生み出す」発想。
それが今はどうでしょう。
先ほど述べた「社会課題解決」のために発想が必要になり、
主に「もの」から「こと」へ、
その重心が変わりつつあります。
この流れにおいては「0から1」ではなく、
「今あるもの」を最大限に活用する、
すなわち「1から10を生み出す」考え方が大切になってきます。
そこで今回の「アイデア発想力講座」では、
「今あるもの」のもつ“力”を最大限に活用する、
さまざまなアクティビティを提供いたしました。
まずはじめにウォーミングアップとして、
頭を柔軟にするちょっとしたトレーニングを行いました。
(詳細レポートはこちら)
次におこなったのは、
ものごとの「ポテンシャル=能力」を引き出すために、
しっかり観察・推察するワークです。
ここでは「強み発見」と「課題発見」などの、
さまざまな視点を磨く訓練を、楽しく取り組んでいただきました。
(「強み発見」詳細レポートはこちら)
(「課題発見」詳細レポートはこちら)
そして最後のメインワークでは、
ここまで強めた観察眼、分析力を使って、
「ものごとを“概念”で分解し、再構成する」ワークに
挑んでいただきました。
これが「アイデア発想力」の、根っこになります。
(詳細レポートはこちら)
たった90分という短い時間でしたが、
ずいぶんいつもと違った頭の使い方をしていただけたと思います。
これからほんの少しでも、
「いつもと違ったやりかた」で、
課題に取り組んでいただけると幸いです。
各アクティビティの詳細は、また次回から掲載しますね。
by at_caprice2
| 2016-06-08 09:55
| 講座・イベントレポート