2016年 05月 25日
「写真を撮る」ではなく「写真を使いこなす」プログラム
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「ダイエットしなきゃ…でも、おいしそう…
こんな甘そうな写真を見ると、ついつい…
理屈ではわかってるのよ…でも気もちがね…」
「メールの文面を見ると怒ってるみたいだったけど、
会ってみると、案外そうじゃなかったみたい…」
「有名人の謝罪会見記事も
文面だけじゃ、反省は伝わらないけど、
涙をぬぐう写真を見ると、つい許してしまいそうだ…」
時として「画=イメージ」は、ことばを超えて、
ボクたちの心に大きな影響を与えます。
「ことば」は頭で理解するもの。
「イメージ」は心にひびくもの。
…という感じでしょうか。
「広告デザイン入門」講座、第3回目のプログラムは、
おもに「写真」にスポットをあてて、
「イメージのつくり方」を伝授しました。
ミソなのは、
あくまでもグラフィック・デザインなので、
「写真の撮り方」ではなく、
「写真の使い方」が中心であることです。
おもに2部構成。
前半は、「イメージ」が人の直感に与える影響を、
さまざまな角度から検証。
「人の心をグッとつかむ写真」とは?
を何項目かで解説しました。
後半は、デザイン上、写真の配置やトリミングによって、
見え方、感じ方がまったく異なることを検証しました。
デザインを通じて「写真」という素材を料理し、
コミュニケーションに最大限にいかすテクニックを、
数項目で解説しました。
最後はメイン・ワーク。
写真のもつ「レトリック性」をたくみに使うことが、
デザイン表現の中核となるスキルと言えましょう。
えてして写真を「ことばの延長」として、
あるいは「図解的」に使いがちなところを、
「写真=画」のもつ、
豊かに広がる「イメージ性」をつかいこなし、
表現力を養うねらいがあります。
今や、スマホでサッと撮れる写真。
この2時間で、「写真=イメージ」のもつコミュニケーション力を、
さまざまな角度から気づいてもらえたのではないでしょうか。
by at_caprice2
| 2016-05-25 22:17
| 講座・イベントレポート