2016年 05月 23日
導火線がバチバチ音を立てるデザイン講座
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ボクのさまざまな講座の中で、
ひとつだけ、とてもピリピリしたムードになるものがあります。
今日も例外なく、
やっぱりバチバチと熱いバトルが繰り広げられました。
A'ワーク創造館で開講している、
求職者支援訓練「広告デザイン科」です。
もう何年目になりましょうか。
プロのデザイナーを養成するために、
どっぷり時間をかけて、
実社会さながらのデザイン案件のやりとりを体験する、
ボクの定番プログラムのひとつです。
講座の内容は…
受講生をチーム分け(今回は2チーム)し、
1、コンサルタント会社を立ち上げ、
「世の中でもっと売れてもよさそうなのに、
あまり売れていなさそうな商品」を、
リ・マーケティングします。
2、その上で広告戦略を立案し、
相手チームにデザインを発注します。
3、受注案件を、相手の要望にそってデザインし、
プレゼンテーションします。
今年のチームは、
Aチームが「家庭用たこ焼き器」の関東地方への拡販
Bチームが、高槻市のふるさと納税推進、タケノコの返礼品
といったテーマでした。
Aチームは飽和期製品をどう売るか。
Bチームは二重三重のミッションをどう整理するか。
ちょっと手こずりそうだぞ、と、ボクは予感しました。
このプログラムの主な狙いは、
(1)デザインの文脈(目に見えない部分)の重要性に気づく
(2)案件のやり取りを通じ「聞き取り力」を養う
(3)デザインの正当な評価ができる目を養う
…などです。
とくにプレゼンテーションでは、
毎年、けっこう荒れます(笑)。
荒れない年は、ボクがあえて苦言を呈することで、
荒れさせます(笑)。
そして今日も、いつもの年に増して、大荒れでした(笑)。
言った言わない、という初歩的なトラブルから、
期待したクオリティの問題、
あるいは相手の意向を軽視した提案の許容・拒絶…など。
でもこれが、心地いい。
熱い議論をする中で、
いつしか「デザインの大切な部分」に気づいていくのです。
事務局からの事前情報では、
今年の受講生はややモチベーションに課題がありそうでしたが、
ふたを開けてみれば、熱い!熱い!
聞いているだけで、やけどしそうでした(笑)。
「俺はこの商品が売れてほしいんや!」
とセリフが出てきたときは、
寒イボがたちました。
そうやってバトルすることで気づく、デザインの本質。
あとの振り返りで、みなさん、
完全燃焼した清々しい表情になっていました。
このプログラムは毎年、
みんな遅くまで残業して頑張ってくれます。
みなさん、本当にお疲れさまでした。
残りの講義も、しっかり頑張ってください。
by at_caprice2
| 2016-05-23 21:42
| 講座・イベントレポート