2014年 05月 19日
(1)コラージュ思考法
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デザイン図解のメソッド(1)
「コラージュ思考法」
ブランド開発、商品企画にともなって、
お客さまに向かって発信すべきイメージ(世界観)を表現します。
ところが、ことばで伝えようとすると、
どうしても「意味が限定」されてしまうし、
その「小さな枠」の中だけの発想になってしまいます。
たとえば「都会のリゾート」というようなコンセプト。
ことばというのは、世の森羅万象のごくごく一部しか
表現のすべがありませんので、
豊かなイメージが陳腐化してしまうばかりか、
人それぞれ受け止め方が異なり、
文脈のズレさえ生じてしまいます。
そこで、学生には「コラージュ」という方法で、世界観を表現してもらいます。
自分の立ち上げるブランド、商品、サービスなどにおける「イメージ」を、
考えている世界観を、言葉にたよらず、
時にレトリック(暗喩や比喩など)を駆使したり、
時に具体的な映像をあてこんだりしながら、
豊かにイメージが広がる表現から、デザインに入ってもらいます。
同じ「かっこいい」という言葉でも、
ワイルドなかっこよさか、モダンなかっこよさか、
意味合いが全く異なってきますが、
コラージュで発想する訓練をすると、
ビジュアル、色彩、構成力がつくばかりか、
言語感覚も「詩的表現」で磨かれるようになります。
【コラージュ思考法を使うプログラム】
アトリエ・カプリス「ブランディング入門講座」
神戸芸術工科大学「新規ブランド立ち上げ企画」
神戸親和女子大学「高島屋プロジェクト、KAGURAプロジェクト」 ほか
by at_caprice2
| 2014-05-19 10:42
| デザイン図解のメソッド