2013年 06月 08日
「製品」から「商品」へ。
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■「価値」を考える
製品(つくったもの)が、
商品(売りもの)になるには、
「価値」を盛り込む必要があります。
「価値」の正体は何でしょう?
一杯100円のコーヒーと、一杯1,000円のコーヒー。
同じカップに入っていたとしたら、見分けられるでしょうか?
おそらく、ほとんど分からないでしょう。
「情報」がなさすぎるのです。
ここに、器やミルクピッチャー、テーブルのしつらえ、
味、香り、BGM、風景、
メニューにのっている原材料、原産国のこだわり、
焙煎やドリップのこだわり、
ウェイトレスさんの立居振舞いや、言動、もてなし…
などの「状況=情報」があれば、
それらは人にとっての「価値」となり、
100円のコーヒーと感じてしまうか、
1,000円のコーヒーとして納得されるかがはかられます。
すなわち「価値」の正体は「情報」なんです。
■「状況」をデザインする
障がい者の福祉施設でつくる授産製品。
多くの事業者は「障がい者がつくった製品」ということで
止まってしまっています。
これをお客さまに買ってもらい、
障がい者の工賃を上げるには、
「お客さまにとっての価値」を盛り込んで、
「製品」から「商品」に変えなければなりません。
つまり、状況をデザインし、
「情報」をつくりこむことが大切です。
そんなお話をさせていただいた、
6月7日(京都)、6/8(神戸)の、
「福祉事業所のためのものづくり講座」。
後半のワークショップでは、
実際の商品のパッケージを作ることで、
「状況」をデザインすることを体験しました。
その内容につきましては、
おもしろい気づきがありましたので、
これは次回の記事に書くことにします。
参加された皆さま、ダブディビ・デザインの柊さん、
ありがとうございました。
by at_caprice2
| 2013-06-08 20:13
| 講座・イベントレポート